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奇天烈 : デイリーコラム ポエトリー・リーディングへ 金田善裕
投稿者: kaneda 投稿日時: 2010-7-4 13:06:45 (2045 ヒット)

中学時代から現代詩が好きで、けっこう多読した時期があった。昨日、金曜日は、詩とロックのイベントが近くであるみたいなので、行ってみた。COUNTER-PULSEというところで、直訳すると「対抗文化の血脈」という名前の場所であった。けっこうこの名前がすごいと思ったりした。無料と書いてあったのも魅力だったが、実際は5ドルの寄付をしなくてはならなかった。最初は、それなりの詩人の朗読があって、それから、バンドと一緒になって詩の朗読をするというスタイルの人たちがでてきて、けっこう面白かった。日本でもあるけれど、こちらの音楽水準はけっこう高いのと、詩の内容がけっこう面白かったので、気に入ったのである。まだ、50パーセントぐらいしか聞き取れないのだが、カウンターカルチャーのヒーローたちの名前がたくさん並ぶ詩で、親しみやすかったのである。
 パフォーマーは30代から40代とここまでは若かった。ただ、聴衆が違うのだ。とにかく年寄りが多い。70代、80代の人まではいなかったと思うのだが、70代半ばぐらいの人が多い。若者が少ない。でも、半分は20代、30代、40代というところだけれど、半分は70代。うーんと、考えて、ヒッピーにしては、少し年が上なのである。はっきり言ってビート世代の若いあたりなのかなあ、などと思ったりしていた。


 ジャック・ケルアックの小説に「地下街の人びと」(新潮文庫)というタイトルのものがあって、それはもろにサンフランシスコのビート族を描いたもので、けっこう面白かったが、若い頃はあの小説の中にでてくるような人たちだったのだろうかなどと、少しときめいたものがあった。話を聞いてみたい。でも、ぼくより二世代は上なわけで、ろくに英会話もできない人間が話しかけるのは、ためらいというのものが発生してできなかった。
 んで、なにゆえにそういう人たちが集まっていたのかわかったのは、最後に登場した詩人を見たからだった。ぼくのちょうど前に座っていた、老いてはいるが、とても愉快なヤジを時々飛ばす人で、足が悪いのか両腕に杖の代わりになるようなものが身体を支える道具として使われていた。で、足だが特注の靴を履いていて、片一方はものすごくぶあついゴムで支える構造で、もう一つの足は普通の靴だった。簡単に言うと足の長さが違うので、片一方を高くしてあるようである。
 で、その人はデビッド・メルツァーという詩人で、その人の詩集が入り口から入ったところに何冊から並べられていた。で、もう一人の名前はよく聞きととれなかった、やはり高年の詩人と二人で、朗読を始めたのだ。これがメイン・イベントで、片一方の人がたくさん読んで、それに続いて、デビッド・メルツァーがなにか気の利いたようなことを言って、一つの詩が終わるというパターンだった。これがけっこううけたいたのですね。
 で、終わって、会場の外に出るとタバコを吸っている人がいた。同世代感覚の人だけれど、30代ぐらいの白人ではなくネイティブから東洋系の血が混じっているような人だった。その人に、タバコを一本だけ売ってくれるかと頼んだら、気楽にいいよと言ってくれて、タバコをもらって少し歓談した。日本から来たばかりで学生をやっているというよな自己紹介などして。こういう集まりは終わってからタバコなどを外で吸っている一人の人に話しかけるにかぎる。それなりにその人の持っている感覚が伝わってきて面白い。で、白人と東洋系のカップルがタバコの輪に入って、イベントの話になったのだが、こうなると、もう会話のスピードが早すぎてまったくついていけなかった。自分の英語の実力というものを思い知る瞬間である。んで、よくわからずに輪の中にいて、それなりの時間になって家に帰った。
 で、アメリカのウィキペディアでデビッド・メルツァーのことを調べると、50年代にノースビーチで活躍した人らしい。本物のビート詩人である。有名なギンズバーグとか、マイケル・マクルーアとか、もう十歳とか、二十歳とか年上だけれど、若くしてがんばった人なのでしょう。60年代の終わりまでいろいろな活動を続けていたようである。ま、その後も著作、編著作を出版してはいるけれど。
 ま、そういうことで、月曜日はアメリカの独立記念日でお休みなので、もう一つ、今度はオープンマイクの詩の朗読会に行ってみようかななどと思っている。
 では。

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